株式会社小野測器と株式会社ジャスト様のパートナーシップは、2020年に始まりました。 当初は計測機器のメーカーとユーザーという関係でしたが、 NDA(秘密保持契約)の締結を経て深い対話を重ねる中で、 トライとしてタイル剥離検知に関する基礎実験に両社で着手したことが大きな転機となりました。
建設業界が直面する「打音検査の属人性」や「熟練技術者の不足」という深刻な社会課題に対する危機感を共有し、 ジャスト様が長年培ってきた「現場での確かな知見」と、 当社の「精密な音響振動解析技術」を掛け合わせることで、アナログな検査手法のDX化ができるのではないかと考えに至り、技術・機器の開発の取り組みが開始されました。
2022年より理論実証と学術的な裏付けを進め実際の劣化状況を再現した供試体による理論実証や、熟練検査員の官能評価データの解析を共同で進めています。その成果を2024年、2025年の日本建築学会大会で論文発表を通じて公開しています 。
また展示会への共同出展も実施し、現場の生の声を製品開発へダイレクトにフィードバックしながら開発を進めてきました。そして2025年、理論と現場の知見融合した、「打撃音特化型・携帯異常検知システム」の試作機が誕生しました。