本文にスキップする

Select your region & language

Global

Region

O-Solution DS-5000音響パワーレベル計測システム
UPDATE 2026

国際規格の計測は簡単に 問題となる音の分析は徹底的に

自動車の電動化や家電の高効率化によるモーターやインバーターの普及にともない、高い周波数の音を発生する製品が増えています。高い周波数の音は聞く位置によって音の大きさが変わるため、1点の騒音レベルで評価することが難しくなります。そこで、音を放射面全体でとらえる音響パワーレベルの利用が広がっています。

本システムは、最新の国際規格 ISO 3744:2025にいち早く対応しました。 各種規格に対応した信頼性の高い計測を安心して行えます。
それに加えて、音の発生源や周波数のピークを簡単に確認できるので、異音対策や騒音低減などの要因把握を効率的に行えます。

最新の規格に対応するシステムで次世代の騒音対策をサポートします。

試験室の施工については、日本音響エンジニアリング株式会社と連携し、計測システムの導入から試験環境の構築まで一貫してご提案します。

音響パワーレベルとは

音響パワーレベルは、単位時間あたりに音源が放射した空気中の音響エネルギーの総量です。一般の音圧レベルは騒音源との距離や測定環境の影響を受けて値が変わってしまうのに対し、音響パワーレベルは騒音源に対して一義的に決まります。そのため音響パワーレベルは、機器の騒音仕様や評価基準の設定、騒音低減効果の評価に有効であり、各国の環境ラベルや騒音規制にも利用されるグローバルな指標です。

音響パワーレベルの測定方法は、ISO規格やJISで定められています。測定原理としては、マイクロホンを用いる音圧法、音響インテンシティプローブを用いるSI法などがあります。

  • 音響パワーレベルとは

音響パワーレベル計測の流れ

半無響室における音圧法の音響パワーレベル計測の流れを下図に示します。規格に準じた試験環境とマイクロホン配置を準備し、各測定点での音圧レベルを取得します(暗騒音、対象音源、環境補正する場合は基準音源)。
その後、規格で定められた補正項を加えて音響パワーレベルを算出します。

  • 音響パワーレベル計測の流れ

特長

最新の国際規格 ISO 3744:2025 に対応

規格に準じた計測を簡単に実行し、エクセル形式のレポート出力が可能です。
規格の設定項目はカスタマイズでき、個別規格の演算に役立ちます。

  • 最新のISO規格に対応

1/3オクターブバンド 20 kHz までの音響パワーレベルを算出

一般的に、音響パワーレベルの算出は規格で定められた100 Hzから10 kHzの範囲で行われますが、この周波数範囲を低域・高域ともに拡張して解析することが可能です。
測定点数が多い場合は、複数回の分割計測が可能です※1

  •  1/3オクターブバンド 20 kHz までの音響パワーレベルを算出

原因分析に役立つ

  • 解析同時レコーディング(他センサーも同期収録も可能)

  • FFT、瞬時の音響パワーレベル算出※2

  • 音圧レベル分布表示

規格に準じた音響パワーレベルを算出した後に、収録データを用いて詳細な解析ができます。
後解析でFFTや瞬時の音響パワーレベルを算出でき、音響パワーレベル増大に寄与する周波数ピークやタイミング、音源位置の特定を効率よく行います。
再計測の手間なく原因分析を行うことができ、騒音試験のコスト削減につながります。

  • 原因分析に役立つ

※1 音源に再現性があり安定している場合に利用可能です。
※2 規格の暗騒音補正・面積補正を行いますが、規格とは異なる周波数分解能または時間分解能での算出のため、規格準拠ではなく参考値です。
※3 FFTの周波数分解能で音響パワーレベルを算出する場合は、別途OS-0522 FFT解析機能が必要です。

対応規格

音圧法音響パワーレベル:OS-0541

様々な対象物に適用される規格に対応

音響パワーレベルは、対象物を限定せずに様々な環境で計測できるように規格が定められています。OS-0541では、マイクロホンで計測する音圧法音響パワーレベルの規格に対応します。別途OS-0524 オクターブ解析機能が必要です。

試験環境 規格 測定点数
無響室、半無響室 精密法 ISO 3745:2012, JIS Z 8732:2021 20点~

半無響室、屋外

実用法 ISO 3744:2025, ISO 3744:2010, JIS Z 8733:2000 9, 10点~
簡易法 ISO 3746:2010 4点~
残響室 精密法 ISO 3741:2010, JIS Z 8734:2021(比較法のみ対応) 6点~
高周波の音響パワーレベル ISO 9295:2015(離散音を含まない場合のみ対応) ISO 3741, 3744を引用
  • 半無響室の音響パワーレベル計測

    半無響室の音響パワーレベル計測

    最も広く利用される測定方法です。対象物を取り囲む半球面や直方体の測定点配置で測定します。

  • 残響室の音響パワーレベル計測

    残響室の音響パワーレベル計測

    半無響室と比較して、少ない測定点で精度よく測定できます。直接法と比較法があり、OS-0541では比較法のみに対応します。

放射音計測オプション(情報技術装置):OS-0542

測定例(バイスタンダ位置の放射音圧レベル)
測定例(バイスタンダ位置の放射音圧レベル)
事務機器の個別規格に対応

コンピューターやプリンター、複合機などの放射音計測は、個別規格 ISO 7779で定められています。環境ラベルの取得にはこの個別規格が引用されています。音響パワーレベルの他にオペレータ位置またはバイスタンダ位置の放射音圧レベルや、必要に応じて顕著な離散音を算出します。

対応規格
測定項目 規格
情報技術装置の音響パワーレベル ISO 7779:2018, JIS X 7779: 2012
放射音圧レベル ISO 11201: 2010
放射騒音表示値 ISO 9296: 2017
顕著な離散音 ISO 7779: 2018, JIS X 7779: 2012
Tone-to-Noise Ratio, Prominence Ratio
ISO 3744の改訂について

ISO 3744:2025, Acoustics ─ Determination of sound power levels of noise sources using sound pressure ─ Engineering methods for an essentially free field over a reflecting plane

音響パワーレベルの測定には、要求される精度(グレード)や測定環境に応じて、複数の国際規格が定められています。その中でもISO 3744は、最も広く引用される実用法(グレード2)の規格であり、半球面上の10点で測定する手法などが代表的です。
このISO 3744が、15年ぶりとなる2025年12月に改訂されました。

今回の改訂では、複雑な規定の整備が行われ、規格書本文が簡素化されました。あわせて、環境補正や暗騒音の判定基準に関する変更も行われました。主な変更点は下表をご参考ください。
DS-5000音響パワーレベル計測システムは、この最新の改訂内容にいち早く対応しました。
常に最新の規格に準拠した、精度の高い計測を提供します。

ISO 3744の主な改訂内容

項目 ISO 3744: 2010 ISO 3744: 2025
構成 - 特殊な測定条件等を付属書に移し、規格本文を簡素化
環境補正
(音の反射や吸音に関する補正)
K2A ≦ 4 dB
(A特性Overall で4 dBを超えないこと)

補正の方法:5種類
K2A, K2f ≦ 4 dB
(A特性Overall または周波数バンド毎で4 dBを超えないこと)

補正の方法:4種類
暗騒音判定
(暗騒音が測定結果に影響するかの判定)
2種(絶対判定、相対判定) 1種(相対判定)のみ。
判定基準が変更
指向性のパラメータ 指向性指数、不均一指数の算出 削除
環境補正値の決定方法 附属書に記載 一部を附属書に記載し、ISO 26101-2:2024を引用
不確かさの算出 本文、附属書に記載 一部を本文に記載し、ISO 5114-1:2024 を引用
その他 - ・音響エネルギーレベルの削除
・計測機器の要件を改訂
(現代のコンピュータを用いた計測システムに対応するため)
・円筒状の測定表面に関する要件を更新。
・附属書 I の新設
(試験所で測定不確かさを低減するために適用できる手順の規定)

 

構成

一般的な半球面上10点配置の計測システムの構成です。

型名 品名 数量
DS-5100 メインユニット 1
DS-0526 6 ch 40 kHz 入力ユニット 2
OS-5100 プラットフォーム 1
OS-0524 オクターブ解析機能 1
OS-0541 音圧法音響パワーレベル 1
OS-0542 放射音計測オプション(情報技術装置) 1
MI-1235 計測用マイクロホン 10
MI-3111 マイクロホンプリアンプ 10
MI-0311 マイクロホン延長ロッド 10
MX-2020 マイクロホン用ケーブル 20 m 10
SC-2600 音響校正器 1
- 導入前のサポートサービス -
- アフターサービス -

※ 別途パソコンが必要です。推奨スペックはO-Solutionの仕様に従います。
※ マイクロホンの固定には別途マイクロホンスタンド等が必要です。ご相談ください。
※ マイクロホンスタンド等の選定や手配を行う場合には別途システム動作確認費を頂きます。

システム導入前後のフォローサービス

規格に沿った音響パワーレベル計測を行なうためには、お客様の試験体に対し試験環境や計測方法が適合しているか確認する必要があります。当社は受託測定や騒音低減コンサルティングで培った技術を活かし、お客様が安心して計測できるサービスを提供します。フォローサービスの詳細に関してはご相談ください。

導入前のサポートサービス

導入前のサポートサービス

個別規格などの技術相談

音響パワーレベルの受託測定
(必要マイクロホン数などのシステム要件調査)

既設試験室の音響特性測定
(暗騒音、逆二乗則、環境補正値)

アフターサービス

アフターサービス

音響パワーレベル規格のレクチャー

ソフトウェア納入説明

騒音計測に関する各種セミナー

音響パワーレベルの試験室について

無響室の施工やマイクロホンドームの製作などは、国内トップクラスの実績を持つ日本音響エンジニアリング株式会社にてご提供可能です。同社は、多様なニーズに対応した音響空間の設計・施工から騒音対策、音響材料の開発支援まで幅広い分野で高い技術力を保有しています。

日本音響エンジニアリング株式会社

音響パワーレベルの計測機器または試験室全般に関するお問い合わせは こちら
無響室の施工、マイクロホンドーム等のお問い合わせは、 日本音響エンジニアリング株式会社 のお問合せフォームをご利用ください(外部サイトに移動します)。

事例

エアコン、家電、機械、事務機器などの音響パワーレベル計測

規格に沿って計測することで、より正しく製品全体の音を把握することができます。

  • 計測風景

    計測風景
  • 計測結果イメージ

     計測結果イメージ

対象例

  • 対象例

空調機器、家電(洗濯機、掃除機など)、複合機、自動車部品(モーター)、発電機などの機械

ギヤボックスの駆動音低減

音響パワーレベルと同時に音圧レベル分布を確認することで、音の発生源の特定と対策効果の確認を効率よく行なえます。

  • ギヤボックスの駆動音低減

回転機器の音響パワーレべル

モーターを内蔵した機器では、回転速度に伴う高い周波数の音を発生しやすくなります。高い周波数の音はときに不快に感じることもあるため、音を低減する取り組みが重要です。OS-0541では、測定データを後解析してトラッキング解析の音響パワーレベルを算出できます。回転速度に応じた音響パワーレベルを全体把握することで、対策すべき動作条件を明らかにします。別途OS-0523 トラッキング解析機能が必要です。

  • 回転機器の音響パワーレべル

仕様