O-Solution音響振動解析システム(ソフトウェア)
O-Solution
音の大きさはそれほど大きくないのに、「気になる音」は世の中に数多くあります。 例えば車の走行時に時折聞こえる、「カタカタ」「ビリビリ」といった内装品が発する音や、小型モーターの回転音に混じる、「ジー」という異音などが挙げられます。 「気になる」原因はいくつかありますが、時間的な変動が顕著な音は、その大きさ(レベル)がそれほど大きくなくても耳障りに感じることが多いのです。 変動音解析とは、レベルに左右されない時間変動の大きな成分のみを抽出できる解析です。これにより、従来のFFTや基本ラフネス、変動強度では検出の難しかった、様々な時間変動の特徴を定量化できるようになります。 その他、様々な音のデザイン(味付け)に対して、音の音色(高低)および時間変動周期の2軸で評価できるため、従来の技術よりもより深い解析が可能になります。
音響パワーレベルとは
音響パワーレベルは、単位時間あたりに音源が放射した空気中の音響エネルギーの総量です。一般の音圧レベルは騒音源との距離や測定環境の影響を受けて値が変わってしまうのに対し、音響パワーレベルは騒音源に対して一義的に決まります。そのため音響パワーレベルは、機器の騒音仕様や評価基準の設定、騒音低減効果の評価に有効であり、各国の環境ラベルや騒音規制にも利用されるグローバルな指標です。
音響パワーレベルの測定方法は、ISO規格やJISで定められています。測定原理としては、マイクロホンを用いる音圧法、音響インテンシティプローブを用いるSI法などがあります。
音響パワーレベル計測の流れ
半無響室における音圧法の音響パワーレベル計測の流れを下図に示します。規格に準じた試験環境とマイクロホン配置を準備し、各測定点での音圧レベルを取得します(暗騒音、対象音源、環境補正する場合は基準音源)。
その後、規格で定められた補正項を加えて音響パワーレベルを算出します。
特長
最新のISO規格に対応
規格に準じた計測を簡単に実行し、エクセル形式のレポート出力が可能です。
規格の設定項目はカスタマイズでき、個別規格の演算に役立ちます。
1/3オクターブバンド 20 kHz までの音響パワーレベルを算出
一般的に、音響パワーレベルの算出は規格で定められた100 Hzから10 kHzの範囲で行われますが、この周波数範囲を低域・高域ともに拡張して解析することが可能です。
測定点数が多い場合は、複数回の分割計測が可能です※1。
原因分析に役立つ
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解析同時レコーディング(他センサーも同期収録も可能)
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FFT、瞬時の音響パワーレベル算出※2
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音圧レベル分布表示
規格に準じた音響パワーレベルを算出した後に、収録データを用いて詳細な解析ができます。
後解析でFFTや瞬時の音響パワーレベルを算出でき、音響パワーレベル増大に寄与する周波数ピークやタイミング、音源位置の特定を効率よく行います。
再計測の手間なく原因分析を行うことができ、騒音試験のコスト削減につながります。
※1 音源に再現性があり安定している場合に利用可能です。
※2 規格の暗騒音補正・面積補正を行いますが、規格とは異なる周波数分解能または時間分解能での算出のため、規格準拠ではなく参考値です。
※3 FFTの周波数分解能で音響パワーレベルを算出する場合は、別途OS-0522 FFT解析機能が必要です。
構成
一般的な半球面上10点配置の計測システムの構成です。
| 型名 | 品名 | 数量 |
|---|---|---|
| DS-5100 | メインユニット | 1 |
| DS-0526 | 6 ch 40 kHz 入力ユニット | 2 |
| OS-5100 | プラットフォーム | 1 |
| OS-0524 | オクターブ解析機能 | 1 |
| OS-0541 | 音圧法音響パワーレベル | 1 |
| OS-0542 | 放射音計測オプション(情報技術装置) | 1 |
| MI-1235 | 計測用マイクロホン | 10 |
| MI-3111 | マイクロホンプリアンプ | 10 |
| MI-0311 | マイクロホン延長ロッド | 10 |
| MX-2020 | マイクロホン用ケーブル 20 m | 10 |
| SC-2600 | 音響校正器 | 1 |
| - | 導入前のサポートサービス | - |
| - | アフターサービス | - |
※ 別途パソコンが必要です。推奨スペックはO-Solutionの仕様に従います。
※ マイクロホンの固定には別途マイクロホンスタンド等が必要です。ご相談ください。
※ マイクロホンスタンド等の選定や手配を行う場合には別途システム動作確認費を頂きます。
システム導入前後のフォローサービス
規格に沿った音響パワーレベル計測を行なうためには、お客様の試験体に対し試験環境や計測方法が適合しているか確認する必要があります。当社は受託測定や騒音低減コンサルティングで培った技術を活かし、お客様が安心して計測できるサービスを提供します。フォローサービスの詳細に関してはご相談ください。
導入前のサポートサービス
個別規格などの技術相談
音響パワーレベルの受託測定
(必要マイクロホン数などのシステム要件調査)
既設試験室の音響特性測定
(暗騒音、逆二乗則、環境補正値)
アフターサービス
音響パワーレベル規格のレクチャー
ソフトウェア納入説明
騒音計測に関する各種セミナー
事例
エアコン、家電、機械、事務機器などの音響パワーレベル計測
規格に沿って計測することで、より正しく製品全体の音を把握することができます。
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計測風景
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計測結果イメージ
対象例
空調機器、家電(洗濯機、掃除機など)、複合機、自動車部品(モーター)、発電機などの機械
ギヤボックスの駆動音低減
音響パワーレベルと同時に音圧レベル分布を確認することで、音の発生源の特定と対策効果の確認を効率よく行なえます。
回転機器の音響パワーレべル
モーターを内蔵した機器では、回転速度に伴う高い周波数の音を発生しやすくなります。高い周波数の音はときに不快に感じることもあるため、音を低減する取り組みが重要です。OS-0541では、測定データを後解析してトラッキング解析の音響パワーレベルを算出できます。回転速度に応じた音響パワーレベルを全体把握することで、対策すべき動作条件を明らかにします。別途OS-0523 トラッキング解析機能が必要です。
仕様
対応規格
音圧法音響パワーレベル:OS-0541
様々な対象物に適用される規格に対応
音響パワーレベルは、対象物を限定せずに様々な環境で計測できるように規格が定められています。OS-0541では、マイクロホンで計測する音圧法音響パワーレベルの規格に対応します。別途OS-0524 オクターブ解析機能が必要です。
| 試験環境 | 規格 | 測定点数 |
|---|---|---|
| 無響室、半無響室 | 精密法 ISO 3745:2012, JIS Z 8732:2021 | 20点~ |
|
半無響室、屋外 |
実用法 ISO 3744:2010※, JIS Z 8733:2000 | 9, 10点~ |
| 簡易法 ISO 3746:2010 | 4点~ | |
| 残響室 | 精密法 ISO 3741:2010, JIS Z 8734:2021(比較法のみ対応) | 6点~ |
| 高周波の音響パワーレベル | ISO 9295:2015(離散音を含まない場合のみ対応) | ISO 3741, 3744を引用 |
※ ISO 3744の改訂が検討されています。改訂された際は、新規格に対応するソフトウェアバージョンアップを予定しています。
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半無響室の音響パワーレベル計測
最も広く利用される測定方法です。対象物を取り囲む半球面や直方体の測定点配置で測定します。
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残響室の音響パワーレベル計測
半無響室と比較して、少ない測定点で精度よく測定できます。直接法と比較法があり、OS-0541では比較法のみに対応します。
放射音計測オプション(情報技術装置):OS-0542
放射音計測オプション(情報技術装置):OS-0542
コンピューターやプリンター、複合機などの放射音計測は、個別規格 ISO 7779で定められています。環境ラベルの取得にはこの個別規格が引用されています。音響パワーレベルの他にオペレータ位置またはバイスタンダ位置の放射音圧レベルや、必要に応じて顕著な離散音を算出します。
対応規格
| 測定項目 | 規格 |
|---|---|
| 情報技術装置の音響パワーレベル | ISO 7779:2018, JIS X 7779: 2012 |
| 放射音圧レベル | ISO 11201: 2010 |
| 放射騒音表示値 | ISO 9296: 2017 |
| 顕著な離散音 | ISO 7779: 2018, JIS X 7779: 2012 Tone-to-Noise Ratio, Prominence Ratio |