レーザードップラー振動計は、レーザー光を照射する光学ヘッド部と反射光からのドップラ周波数を処理する変換部から構成されます。
変換部からの信号は、対象物体の移動速度に比例した電圧信号となり、この信号を FFT アナライザー等に入力することによって加速度・変位に変換することができ、またその信号を周波数分析することによって対象物体の挙動を解析することが可能です。
<原理>
ある一定の周波数成分を持つ音波や電波あるいは光波を、ある速度で移動している物体に当てると、移動物体の持つ速度成分に比例して周波数が変化します。これをドップラシフトあるいはドップラ効果と呼びます。この時、放射した周波数と反射して戻ってきた周波数の間には次の関係が成り立ちます。
| (1) |
物体が近づいてくる場合 → |
放射周波数 < 反射周波数 |
| 物体が遠ざかる場合 → |
放射周波数 > 反射周波数 |
| (2) |
放射周波数と反射周波数の差は、物体の移動速度に関係し、一般に速度の上昇に伴い周波数の差が大きくなる。 |
レーザードップラー振動計はこの原理を使用しています。レーザー光を移動するターゲットに照射すると、ターゲットからの反射光の持つ周波数はドップラ効果によって照射光が本来持つ周波数からドップラシフトします。この時のドップラシフト量についてみると、シフトした周波数を fD、ターゲットの持つ速度を V、照射光の波長を λ、照射光を当てる方向とターゲットの移動方向とのなす角度を θ とすると、次の式が成立します。