でも、まだハイブリッド自動車が少ないから音が出る車があってもいいのかもしれないけど、ハイブリッドや電気自動車が多くなってきた時には、わざわざ音を出すというもなんか変な気がするなぁ。 本来は騒音が低くなって静かになることはいいことなのに...。
それは、おとの言うとおりかもしれないね。 多分これから環境を静かに保ちながら、安全面も確保するための技術的な取り組みがなされていくんじゃないかな。
視覚障害者の人に対しても、静かな車は問題だって言っていたから、後ろから近づくケースだけではないんだね。
そうだね。 おとはユニバーサルデザイン って聞いたことあるかい?
うん、同じ意味で使っていることもあるんだけど、その違いは次の説明が一番分かりやすいかな。 まず、バリアフリーは、対象や問題点・目的が最初から明確である場合、例えば、車椅子使用者のために段差をなくすといったことだね。 でもデザインの対象が歩道で、その対象者が視覚障害者だとするとどうだろう? 逆に段差がないと怖くて歩けない・・ということになる。 ユニバーサルデザインは、できる限り多様な人を考慮して開発・設計することなんだ。[参考文献1]
ハイブリッドや電気自動車に「気づかせる音」をつけるのはユニバーサルデザインの視点が必要ということ?
そうだね、どんな人に対しても安全性を確保することは、自動車の最も重要な要件の一つだからね。
そうなると、ますます騒音を下げる方向との両立は難しくなるね。
そこが知恵の絞りようだね。 その気づかせる音が、気にならない音、すなわち騒音にならなけばいいわけだ。 今、家電にしても、炊飯器なんかご飯が炊けるとピッピッて音がするだろう。 そういう完了など稼動状態を知らせる音を報知音っていうんだけど、その報知音もただ音をつけているだけじゃないんだよ。
ゲームの音は、効果音がほとんどだろうけど、それでも間違った操作をしたときは、正しい操作をしなかったという意味が操作者に伝わるように、短いブザーのような音が鳴るよね。 報知音は、その音がもつ性状(高低、長さ、音色)で、意味というかニュアンスが連想させられるようにデザインすることが大事なんだ。 しかもどんな人が聞いてもいやな感じがしないようにね。
そうか、駅の自動改札の通過のときの音も、通過できるときは、短くて高いピッという音だけど、通過拒否の場合は、ピンポンって言う音になるね。 報知音がデザインされるようになったのは最近のことなの?
特にデザインの重要性が認識されたのはここ数年かもしれないね。 まず自動化した機械が街に溢れてきたこと。 それに、機械で動いていたものが電気で動くようになった。 ちょっと古いけど、かつての蒸気機関車が電車になったように、また、ガソリンエンジン車が電気自動車になるように。 機械は、その機構的な動きに応じた音がするけど、電気はそうじゃない。 そこが難しい点なのかもしれないね。 ますます音のデザインが重要になってくるんじゃないかな。