じゃ,絶対音感を持っている人は,音を出しながら自分に近づいて,通り過ぎていくものがあると,その速度がわかるってことだよね。
他にも興味深い話があるんだよ。超音波のドップラ効果を利用して,獲物を捕らえる動物がいることを知っているかい?
音で判断するということは,目が見えていないということ?・・・・コウモリ?
正解。コウモリの聴力はすごいんだ。約 60kHz の超音波のパルス波を,昆虫などのターゲットに当てて,距離や速度を観測するんだ。
短い時間幅の波。コウモリの場合は,数 10 ミリ秒, 0.03 秒ぐらいの間発生する音を使うんだ。昆虫に近づくと,このパルスの時間幅を短くして,連続してパルスを発生させるんだよ。
でも,パルスを当ててどうして距離や速度がわかるの?
超音波がターゲットに当たって反射してくる波を捕らえることで,ターゲットとの距離や,速度方向,大きさ,表面の性質まで把握できるんだよ。
そうか,反射波がかえってくる時間でターゲットとの距離を計算して,反射波のドップラ効果で速度を計算するんだね。ドップラ効果っておもしろいね。
そうだね。自然科学としての興味もつきないけど,今話したような現象を利用して,産業面で幅広く応用されているんだよ