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「Repolyzer World(XN-8000シリーズレポライザ)」開発話-3

4.マルチアプリの導入

Repolyzerへは当社で初めてマルチアプリ機能を採用しました。
マルチアプリは複数の解析条件を同時に実行処理します。
設定操作はマルチアプリということを意識しなくても簡単に視覚的に行えるようにしました。

マルチアプリの解析例を、チャンネルを中心に考えた場合と機能を中心に考えた場合を挙げて説明しましょう。

  • chを中心に考えた場合
    1ch:10kHzFFT、1/3oct
    2ch:1/3oct
    3ch:1/1oct、2kHzFFT
    4ch:10kHzFFT、2kHzFFT、1/3oct

  • 解析機能を中心に考えた場合
    10kHzFFT:1ch、4ch
    2kHzFFT  :3ch、4ch
    1/3oct :1ch、2ch、4ch
    1/1oct :3ch

略称で記しましたが皆さんは、どんな計測をしているか分かりますか?
DS2000シリーズをご使用のお客様にはマルチアプリの意味がピンと来ることと思います。マルチアプリはDS-0221FFT解析ソフトとDS-0223オクターブ解析ソフトを同時に起動して測定している状態になります。
またFFT解析の周波数レンジも違いますので、DS-0221FFT解析ソフトを2つ起動して測定している状態となっています。DS-2000シリーズではマルチアプリ機能がありませんので、1つの解析ソフトを起動して解析することになりますが、Repolyzerのマルチアプリ機能では複数の解析ソフトを同時に起動しデータ解析処理することができます。
前回でお話ししましたようにコンフィグボード上に入力チャンネルと解析機能の関連図を、アイコンを使ったグラフィカルなGUIで構築できることをお話しました。この図を作成することでマルチアプリ、マルチ周波数レンジを実行処理してくれます。逆にこの図を見ればどのような解析を行うか一目でわかるということです。

図:マルチアプリ

例1:chを中心に考えた場合

  • 1ch:10kHzFFT、1/3oct

  • 2ch:1/3oct

  • 3ch:2kHzFFT、1/1oct

  • 4ch:10kHzFFT、2kHzFFT、1/3oct

図1は例1のコンフィグボードの様子に示します。このアイコン図は次のように解釈します。

  • Ch1は解析機能のFFT11とRTA13を使って解析します。

  • Ch2は解析機能のRTA13を使って解析します。

  • Ch3は解析機能のFFT12とRTA14を使って解析します。

  • Ch4は解析機能のFFT11とFFT12とRTA14を使って解析します。

  • FFT11は10kHzレンジに設定しておきます。

  • FFT12は2kHzレンジに設定しておきます。

  • RTA13は1/3octに設定しておきます。

  • RTA14は1/1octに設定しておきます。

図1:コンフィグボードの設定例

  • 図1:コンフィグボードの設定例

例2:解析機能を中心に考えた場合

例1と同じ解析を行いますが、解析機能のFFT11、FFT12、RTA13、RTA14は、どのchと関連しているか 確認する方法を図2~図5に示します。

図2:FFT11アイコンをクリックしてFFT11のダイアログを開いた様子です。
「解析機能名:FFT11」の設定は「周波数レンジ:10kHz」で、「信号名:ch1、ch4」をFFT解析します。周波数レンジなどの条件設定の変更が可能です。

図2

  • 図2

3FFT12アイコンをクリックしてFFT11のダイアログを開いた様子です

「解析機能名:FFT12」の設定は「周波数レンジ:2kHz」で、「信号名:ch3ch4」をFFT解析します。周波数レンジなどの条件設定の変更が可能です

図3

  • 図3

図4:RTA13アイコンをクリックしてRTA13のダイアログを開いた様子です。

「解析機能名:RTA13」の設定は「バンド幅:1/3」で「信号名:ch1、ch2、ch4」を1/3oct解析します。 時定数など条件設定の変更が可能です。

図4

  • 図4

5RTA14アイコンをクリックしてRTA14のダイアログを開いた様子です。

「解析機能名:RTA14」の設定は「バンド幅:1/1」で「信号名:ch3」を1/1oct解析します。

時定数など条件設定の変更が可能です。

図5

  • 図5

5.タスク機能:繰り返し操作のオート化

そして「測定のための繰り返し操作(定型業務)」に対しても、Repolyzerはしっかり考えています。これをカバーするのがタスク機能です。
CFシリーズFFTアナライザーではオートシーケンス機能にコマンド式を記述して作成していましたが、Repolyzerでは機能やアクション(オペレータの操作)のアイコンをマウスでドラッグしながら並べるという方法で簡単に設定できるように考えました。
この機能は将来ツールを追加することで拡張させることができます。
例えば他のアプリやパソコンからRepolyzerをコントロールし、実験室での測定を事務室からのパソコン操作でレポート作成業務ができる、このようになればいいなと夢を描いています。

図:タスク機能

図6:タスクエディタとタスクマネジャの画面を示します。この例ではパワースペクトルと1/3octの平均を3回測定しプロジェクトへ保存します。

図6

  • 図6

(2006年10月26日発行メールマガジンより抜粋)