誤差なく測定した値を「真の値」といいます。計測器の「表示値」やメーターの「指示値」など、測定によって求めた値「測定値」は、真の値との差である「誤差」を持っています。
誤差の状態を表すのに、測定値の平均値(母平均)から真の値を引いた値「かたより」や、測定値の値がふぞろいな程度「ばらつき」、その大きさを表す標準偏差が利用されています。
推定した総合誤差の限界値である「誤差限界」を用いて測定結果の不確かな程度を表す「不確かさ」や、推定したかたよりの限界「正確度」を用いた「正確さ」を、またばらつきの標準偏差またはその整数倍した値をとった「精密度」を用いた「精密さ」で誤差を表します。
実用的には、計測器の測定値の正確さと精密さを含めた総合的な良さを「精度」として表しますが、計測器の誤差を計測器の有効測定範囲の上限値を基準「基底値」にとり、基底値に対する比を百分率で表す「百分率誤差」で精度が示されています。例えばアナログ出力では±0.5%/FS(FS=フルスケール=基底値)などと表記されています。
短時間に同一の測定対象を同一の測定方法、測定条件で繰り返し測定した場合、その測定値が一致する度合いを「繰返し性」といい、測定値の最大値と最小値の差の1/2で表すことがあります。また時間や場所を変え同一の測定対象を同一の方法で測定した時、測定値が一致する度合いを「再現性」といいます。
温度など測定環境の違いによる「影響誤差」、原因不明な「偶然誤差」、測定者に起因する「間違い」「個人誤差」「視差」など誤差要因があります。
測定値を温度によって補正するなど、測定値をより真に近い値にするためある値を加え「補正」をすることが良く行われています。補正量を比で表した場合「影響係数」といいます。
基準にとった値とそれに対して許容される限界の値との差を「許容差」、規定された最大値と最小値との差を「公差」として、機械加工図や品質管理などの管理目標に利用されています。
(2002年2月22日発行メールマガジンより抜粋)